生理中や血が固まりにくくなるお薬を服用してる方は、鍼治療で内出血しやすいのでお申し出ください。
健康な方でも、内出血する場合はあります。また、全体の体質改善が必要な場合には、全身治療をおすすめいたします。
なお、育毛・美容の施術効果は確実にあり、マイナスになることはありませんが、年齢や個人の体質、生活習慣で効果も変わってきますので予めご了承ください。
- ◎育毛鍼
- ◎薄毛・脱毛症・円形脱毛症
- ◎美容鍼
- ◎美容鍼(ニキビ)
- ◎美容鍼(うすいしわ・たるみ・クマ・スキンケア)
- ◎美容・育毛鍼の施術メニュー → こちら
Contents
◎育毛鍼
薄毛というと男性特有の症状に思われがちですが、女性でも薄毛に悩んでいる人は少なくありません。
人にも相談しづらい症状のため、ひとりで悩みを抱え込んでしまう人も多いです。
実は東洋医学の施術は薄毛の改善にも効果が期待できことをご存知でしょうか?
薄毛でお悩みの方に、薄毛のメカニズムや当院の施術法を詳しく解説します。
- 髪が薄くて人の視線が気になる
- 薄毛を隠すために帽子やウィッグをかぶるのがストレス
- 育毛剤やサロンにお金を費やしたが効果がない
- 抜け毛が多くて髪を洗うのが怖い
男性や女性に関わらず、
若い時にはつやつや・フサフサだった髪が、
いつの間にかボリュームダウンして、
枕や洋服に抜け毛が目立つということはありませんか?
髪の毛のお悩みは多くの人たちが感じています。
実は、夏の紫外線や寝不足やストレスが表面化してくる秋は、
抜け毛の危険が大きい季節です。
秋は、夏の異常ともいえる暑さと紫外線の
影響がいつも以上に頭皮にストレスをかけているので、
抜け毛のリスクは高い季節なのです。
薄毛の原因は発毛サイクルの乱れと
関係があると考えられています。
髪の毛には毛周期と呼ばれる、毛の成長サイクルがあり、以下の3つを指します。
- 2~6年かけて毛髪が伸びる「成長期」
- 休止期に移行するまでの数週間の「退行期」
- 古い毛が抜け落ちる3~4ヶ月の「休止期」
この成長期が何らかの影響を受けて短くなり、
毛の太さもだんだん細くなってしまうと髪がスカスカになって薄毛になるのです。
現代医学では、残念ながらまだ完全には
薄毛になる原因や仕組みが明らかにされていません。
ただし推測される原因として主に以下の5つが考えられています。
- 頭皮の血流が悪くなり、酸素や栄養が不足する
- 男性ホルモンの影響で発毛を抑制する物質が出る
- 髪を作る毛母細胞を再生する幹細胞の働きの衰え
- 閉経などによる女性ホルモン「エストロゲン」の減少
- 遺伝
西洋医学(病院)では主に薬をメインとした治療が行われます。
薬は飲み続けなければ効果がなくなってしまうのもデメリットです。
飲まないにこしたことはありませんが、鍼治療と
併用することで効果は倍増します。
髪には、しっかりとした
太い毛根ができる「成長期」、
毛根が退化していく「退行期」や「休止期」をへて
抜け落ち、再び成長が始まる
成長期へとサイクルが回ります。
このサイクルがうまくいかなくなると
髪が太く育つための「成長期」が途中で途絶え、
すぐに「退行期」「休止期」に入ってしまい、
だんだんと毛が生える土台が痩せてしまい、
薄毛へと繋がっていくのです。
薄毛の原因は先に説明したように季節的要因もありますが、
日常生活における生活習慣も影響しているとも言われています。
現代社会では、仕事環境やスマホ、テレビの時間が
多くなり、生活リズムが乱れ運動不足もあり、
男性だけでなく、若い世代や女性でも
薄毛に悩む人は多くなっています。
たくさんの育毛・発毛治療法のなかでも、
鍼による治療は副作用がなく、
個人差はありますが自然に髪が生えてくる治療法です。
①全身治療
薄毛や抜け毛は、東洋医学では臓腑、気血(きけつ)などに原因があるとも言われています。この臓腑の働きを正常化することで抜け毛や薄毛の対策・予防になるため、頭部だけでなく全身に鍼でのアプローチをおこないます。
②局所治療
鍼で頭部にあるツボや反応点を刺激して、頭皮の新陳代謝を促す治療をおこないます。これから生えてくる毛髪をいかに強くするかが育毛鍼の肝です。東洋医学では毛髪は血が変化したものという概念のため、鍼治療で血流を促して頭皮の状態を正常な働きに改善し、新陳代謝を活発にさせることで発毛を促進させます。
③治療期間と治療効果
毛髪の状態は、全身状態の影響が出ます。そのため、育毛鍼治療では全身治療をした上での治療をおすすめしています。頭部に鍼で刺激を与えて、頭部の血流を改善させます。個人差はありますが、一ヶ月を過ぎた頃から髪が少し生えてきます。治療期間の目安としては、週1回を継続的に半年から1年間通院するとより効果が出やすいです。しかしながら、年齢・持病・薬の服用・生活習慣・ストレスなどにより治療効果は大きく変わってきます。全身治療で体質を改善しながら、あきらめずゆっくりと効果を出していくのも東洋医学のよい所です。
◎東洋医学的な考え方
東洋医学は生体機能を
「腎」「脾」「肝」「肺」「心」
の5つに分類し、
五臓の関係性を元に
病気の原因や施術法を見立てていきます。
これを薄毛に当てはめると、
まず重要なのは「腎」のはたらき。
なぜなら腎は生命力の元となる臓で、
髪の成長に大きなかかわりをもっているからです。
さらに大切なのは体内の循環をつかさどる
「脾」で作られる血液にあります。
そして脾で作られた血液は「肝」によって
取り出され「肺」へと送られ、
肺から全身に巡っていきます。
その一連の流れを統括しているのが「心」なのです。
つまりこの五臓に不調があるとそこで血液や循環が滞り、
髪に必要な栄養が運ばれなくなるため薄毛が発症すると東洋医学では考えます。
◎薄毛以外の体調不調
五臓の機能が弱っている人は、薄毛以外にもさまざまな不調が身体に現れているはずです。
例えば腎が弱っていれば
- 頻尿
- 骨粗鬆症
脾や肝が疲れていれば
- 月経の悩み
- 肩こりや腰痛
- 冷え性
- 乾燥肌
などに悩まされている人も少なくありません。
東洋医学の施術は、身体全体をみて五臓六腑の不調にアプローチをかけるため、
薄毛だけでなくさまざまな不調を併せて改善へと導けるのが大きな強みです。
当院での薄毛の施術は、
- 腎の機能を高めて髪の毛を作る力をアップさせる
- 脾の機能を高めて髪に必要な栄養を作る
- 肝の機能を改善させ栄養を髪の毛まで届ける
これらの3つを中心に行っていきます。
☆髪の毛の症状でお悩みの方に
抜け毛やボリュームがないなど、長年お悩みの方や、仕方ないものだと諦めている方は
是非一度鍼治療を受けてみて下さい。
◎美容・育毛鍼の施術メニュー → こちら
◎薄毛・脱毛症・円形脱毛症
脱毛は円形脱毛、分け目はげ(脱毛)、壮年性脱毛、蛇行性脱毛、全体性脱毛等に分類されます。
抜け毛が多い、全体の毛髪量が少なくなる等も脱毛症の一つと考えられています。
東洋医学的には、抜け毛は腎と肝と関係が深いと考えられています。
例えば、過剰なストレスがあると血圧が上昇して顔が紅くなる様に、気血は上昇して下降せず、首から上に熱の症状(顔が紅く、目が充血する等)が見られます。熱があれば水が蒸発するように、血も熱によって蒸発して潤いがなくなります。水分や栄養分である血が減ると当然髪は栄養されず、急に抜け落ちてしまいます。また、気血が全身的に不足している疲労体質の方は、全身が栄養されず、疲労感が常にあるように髪も栄養されず、枯れおちてしまいます。
増毛・育毛・発毛でこのようなお悩みの方
- 薄毛でお悩みの方
- 頭髪の脱毛症でお悩みの方
- 円形脱毛症、全頭型円形脱毛症でお悩みの方
- 髪を育毛・増毛・発毛したい方
育毛・増毛・薄毛・脱毛症・円形脱毛症の治療について
育毛・増毛・薄毛・脱毛症・円形脱毛症の鍼灸治療は、身体の内側から体質改善し、頭部に局所治療を施します。また治療を継続することによって、加重効果が期待できますお悩みが一時的に改善されるだけでなく、頭髪が改善した状態が継続されますので根本から症状を治療します。
◎東洋医学的タイプ別
1. あなたはどのタイプの薄毛・抜け毛ですか?
下記の症状にあてはまるものはありますか?
血熱タイプ
原因
ストレスから身体に熱がこもり、血熱を持つ。イライラするので血熱は上逆し、首から上に血熱の症状が出る(目の充血、鼻出血、口渇、顔面紅潮、ニキビ等)。頭部にも血熱が溜まり、水分が不足すると、草花が枯れる様に毛髪も抜け落ち、脱毛となります。
- 突然の部分的脱毛
- 頭皮の萎縮・光沢・痒み
- 目が充血しやすい
- 鼻血や不正出血等の出血症状
- 口が渇く
- 便秘(硬く乾燥)
- イライラしやすい
治療
基本に身体の中の熱を冷まし、熱により消耗した血を補う治療をします。頭部は溜まった血熱を取り去り、リラックスできる治療により育毛・増毛を促します。
気血両虚タイプ
原因
食欲がない為に、外から栄養を取る事ができず、新しい血が生成されず全身血が不足している為に、頭皮毛髪も栄養されません。日光に当たらない草花が細く、弱い様に毛髪も細く弱く慢性的に脱毛が起こりやすくなります。
- 慢性的脱毛
- 毛髪細く、頭皮の色くすんでいる
- 顔色艶ない(くすんでいる)
- 少し動くと息切れや動悸
- 食欲なく少し食べると腹が張る
- 不眠(熟睡感なく朝しんどい)
- 疲れやすい
治療
基本に脾胃の動きを活性化して、食欲を向上させその栄養分から血を養っていく治療をします。頭部は生成された血が充分に巡るように治療して、育毛・増毛を促します。
瘀血(おけつ)タイプ
原因
瘀血とは血の動きが止まってしまい、古い血が溜まりやすくなっている状態です。瘀血が発生する原因は様々です。例えば、(血虚・気虚・気滞・血寒血熱)頭部に瘀血があれば、養分は水のない土地(砂漠)に草花が枯れて育たないように、毛髪も育たず脱毛となります。
- 持続的・部分的・全体的脱毛
- 脱毛部が皮膚の色浅黒く、乾燥
- 顔色どす黒い
- 皮膚乾燥しやすい
- 頭痛(刺す様な痛み)
- 舌が紫・瘀点・瘀班(黒い点やしみ)がある
- 爪の色が青紫色・黒色
治療
基本にタイプ別に分析した体質部分の治療と血の流れを活発にして瘀血を除く治療をします。頭部でも血の流れを活発にして瘀血が溜まりにくくなる体質に改善して、育毛・増毛を促します。
肝腎陰虚タイプ
原因
陰虚とは、身体の中の水分(津液)が不足した状態です。慢性的はストレスや疲労が原因となります。肝腎の陰虚は肝血(血)、腎精(血の中の栄養分)が不足しています。養分や水の足りない草花が育たないように、毛髪も抜け落ちてしまいます。
- 慢性的脱毛(徐々に進行)
- 頭頂部や両額角(徐々に進行)
- 毛髪柔らかく細い
- 頭皮の痒みあり、油脂多い
- 腰がだるい
- 手のひら、足底赤くほてりやすい
- 耳鳴り(蝉の声)
治療
基本に肝腎の血と精を補う治療をして、髪を栄養できるようにします。頭部では、リラックスして血流を改善する治療により、育毛・増毛を促します。以上の症状に当てはまらなかった方も個別に四診法により分析治療していきます。ご安心下さい。
よく現れる効果
- 頭頂部を中心に全体に薄毛だったが、毛髪にこしが出てきて、ボリュームがアップした。薄毛も目立たなくなってきた。
後頭部も、毛髪にボリュームが出て、根元から立つようになった。 - 頭頂から前頭部にかけて髪が明らかに増えて1本1本が太くなっている。後頭部も頭皮が透けてみえる面積が減っている。
- ハリがなく乾燥した髪に、しっかりとハリがでてきている。また、ツヤもでてきているのがわかる。
- 施術前は、頭頂部から前頭部にかけて髪が薄く、前髪と頭頂部の髪の境目が分断され、頭皮が目立つが、治療回数を重ねる度に、境目が繋がり、頭皮が埋まってきている。随伴症状の腰痛や、不眠症状も軽減している。
- 外傷後の脱毛ですが徐々に毛髪が生えそろっているのが分かります。
- 頭頂部の脱毛部は、ほとんど目立たなくなり、毛髪のボリュームもアップした。抜け毛はほとんど気にならなくなった。
- 施術前は、頭頂部・後頭部の頭皮が気になるが、治療回数を重ねる度に頭皮の透けて見える面積が減り、髪のボリュームがでている。
現在では、抜け毛も落ち着き、肩凝りもあまり気にならなくなっている。 - 頭頂部の薄毛・脱毛部はボリュームがアップして、毛が増えた。
- 後頭部もボリュームがアップした。抜け毛は気にならなくなった。
- 前頭部の毛髪が切れ毛・細毛で伸びず短かったのがしっかりとボリュームが出て長く伸び始めた。側頭部の毛の量ボリュームも共にアップした。
- 施術前に薄毛で丸く見える部分が回数に応じて小さくなった。
薄毛・円形脱毛症は全身の気血津液の巡りに問題があるので、全身治療に頭部の治療を加えていきます。また、増毛は一回で効果が出るものではないので、施術頻度は週1回程度です。
良くある質問
Q. 女性なのですが、受けることはできますか。
男性だけでなく、女性の患者様も受けていただけます。鍼灸治療の満足度は10回目~15回目で75%の方に満足いただいております。
◎美容・育毛鍼の施術メニュー → こちら
◎美容鍼
美白・美肌・くすみ・ニキビ跡・湿疹・肝斑に効果を発揮します。
美顔・美容でこのようなお悩みの方
- 顔が大きくなってきた。フェイスラインがたるんできたのかな?とお悩みの方
- 目の下のクマがたるんできた。これはしわ?たるみ?とお悩みの方
- ニキビや乾燥肌に効くのかしら?とお悩みの方
エステサロンとの施術の違い
当院では根本的に身体の内側から体質改善していきます。
治療を継続することによって加重効果が期待できます。
つまり、うすいしわ・たるみ・乾燥・ニキビが一時的に改善されるだけでなく、治療すればする程より美しくなります。
また、身体の内側から改善するので鍼治療をやめてもある程度効果が維持されます。
東洋医学あなたはどのタイプ?
タイプは大きく2つに分けられます。1つは顔が肥大した感じでフェイスラインが崩れ、また顔の下方が重く若い時期から法令線ができる気虚タイプ。もう1つは頬がこけて頬骨が外目にも透けて見え、また顔のくすみが気になる陰虚タイプです。
気虚タイプ
原因
仕事の頑張りすぎやストレス、食事の不摂生が原因と考えられるが、生まれながら気が不足している場合もあります。よく気力がないなどと言われるように、全身の機能が低下し、全身の皮膚の張りが失われ、筋力低下を起こしやすく、顔にも同様に弛みが出やすくなります。
症状
- 法令線が気になる
- 皮膚に張りがない
- むくみやすい
- 手足(四肢)がだるい、疲れやすい
- 殿部(おしり)が下がっている
- 全身疲れやすい
- 寒がり・冷え症である
- 話すのが億劫である
- 声がか弱く小さい
- 低血圧である
治療
全身
治法:補気益元
全身の気を補います。全身の機能を向上させて、筋肉に張りを出していきます。上記症状も同時に治療し、何事にも意欲的で持久力が回復するよう調整していきます。
基本配穴:関元・気海・中脘・足三里・合谷・膻中
顔面部
顔面の筋肉に張りを持たせ、弛んだ皮膚を引き上げていきます。
基本配穴:百会・地倉・頬車・笑散(顔面の経外奇穴。笑門の中門で迎香穴の近く)・顴髎・球後・太陽・絲竹空・攅竹・頭維・頭臨泣・頷厭等
*局所は患者様の気になる部に合わせて変えていきます。
陰虚タイプ
原因
ストレスや慢性病、加齢により全身に必要な水分や血量が不足すると、顔の皮膚や筋肉の気血や津液が滞ります。これにより皮膚の乾燥や筋肉は硬く細く、また柔軟さがなくなり、頬や目の周りの皮膚が張りを失うことが考えられます。
症状
- 手のひら・足底が紅い・ほてる
- 口・咽喉が渇くが量は飲めない
- 尿量は少なく黄色い
- 身体は細い(太りにくい)
- 皮膚は乾燥しやすい
- 殿部は(痩せて下がるので)平べったい板状
- 上半身ののぼせ、下半身の冷えがでやすい
- 目が疲れやすい、乾燥するv腰がだるい
- 寝汗をかきやすい
治療
全身
治法:滋陰養血
全身の津液を補い、血を養う治療をする。また津液を補うことで血量を増加させ、皮膚や筋肉が栄養されるようになります。
配穴:復溜・三陰交・太衝・肝兪・腎兪・関元
気血両虚タイプ
原因
気血両虚とは、気と血の両方が不足している状態です。過労や久病の影響で過度に気が不足し気虚になります。また、女性では出産などのために血が消耗され、血虚になります。気が不足すると血の生成ができなくなり、血も不足します。また、血が消耗されると、身体を栄養できなくなり気も不足し、その結果、気血両虚になります。その為、顔色が暗くなり、お肌の乾燥・色・ツヤが低下し、たるみ・しわ・くすみ・しみの原因になると考えられます。
症状
- 皮膚に張りがない
- 無気力・全身が疲れやすい
- 筋力低下・四肢だるい・バストや顔がたるみやすい
- 食欲減退もしくは、食事量減少
- 泥状便
- 疲れたり夕方頃になると、めまい
- 顔の色艶が悪い・舌・唇・爪の色が白い、又は淡い
- 貧血気味
- 疲れすぎると不眠
- 動悸
- 多夢
治療
全身
治法:気血双補
気血両虚は気と血が不足している為、気・血を共に補う必要があります。両方を補う事で、全身が栄養され、たるみ・しわ・くすみや、お肌の乾燥・色・ツヤの改善につながります。
美容鍼(ニキビ)
ニキビとは年齢、性別を問わず、何らかの理由で詰まった毛穴の中で余分な皮脂が角質と混ざった結果、起きてしまった皮膚の炎症のことです。毛穴が詰まると皮脂と角質が混じり合い、一般に黒ニキビ(毛穴が開いて中身が見えている状態)や白ニキビ(毛穴が閉じている状態)と呼ばれるコメド(面疱)ができます。このコメドを食料に繁殖した「アクネ桿菌」が炎症を引き起こし、ニキビとなってしまうのです。
毛穴が詰まる原因として、ストレス、便秘、乾燥、思春期によるホルモン分泌、顔ダニなど様々な原因があげられます。
東洋医学で考えるニキビの原因
顔の血流が悪くなると、皮膚の新陳代謝も悪くなります。大きく分けると実証タイプと虚証タイプがあります。実証タイプはストレスやアルコールの摂取過多、油物の飲食により顔に血熱がたまることで、大きなニキビや湿疹ができます。虚証タイプは、血流が弱く栄養分が全身に行き渡らないため、顔の皮膚が栄養されず、免疫力も低下して色々な感染症を発症しやすくなり、あせもや小さな湿疹ができるようになります。
施術は、実証タイプも虚証タイプも、全身調整を行い、全身の血流や血液の栄養分の構成を改善し、顔面部では局所の血流を改善することで、体質を改善していきます。
また、東洋医学では、「熱」や「湿」、または両者が合わさってニキビが発生すると考えます。体内に「熱」が発生する原因としては、自然界の熱の影響、ストレス、飲食不摂生(辛味、油物、酒などの過食)、身体の水分不足があげられます。「湿」が発生する原因としては、自然界の湿の影響、飲食不摂生(甘味、油物、酒などの過食)、臓腑の機能失調による水分代謝異常があげられます。
また、ニキビの大きさや赤みの程度には「熱」の強さが関係しており、比較的体力のある人には、より大きな赤みの強いニキビができ、気血が不足し比較的体力の少ない人には、小さく肌色に近い状態のニキビ(白ニキビ、コメド等)が発生します。そこに「湿」が合わさると、ニキビの先端が膿んだニキビが発生します。当院では、全身のバランスを調整してニキビ治療していきます。
ニキビ改善でこのようなお悩みの方
- ニキビができない体質になりたい方
- ニキビ跡が治らないと諦めている方
- ニキビの赤みが気になる方
- 肌荒れが気になる方
エステサロンとの施術の違い
当院の鍼治療は根本的に身体の内側から体質改善していきます。また治療を継続することによって、加重効果が期待できます。つまり、ニキビが一時的に改善されるだけでなく、ニキビができにくい体質を作ります。鍼治療をやめてもニキビができにくい体質をある程度キープすることができます。
ニキビにはどんなタイプがあるの?
ニキビを中医学的に大きく4つのタイプに分けて治療します。①脾気虚タイプ、②胃熱タイプ、③陰虚陽亢タイプ、④湿熱タイプがあります。
①脾気虚タイプ
脾気虚とは、脾の気が不足した状態です。
脾の気が不足する原因としては
- 大病や疲労による体力の消耗。
- 消化器が弱く食事が満足にとれないため、脾の気を作ることができない。
- 生物や冷たい飲食物のとりすぎ。
- 先天的な脾の気の不足。
などがあります。
脾の気が不足すると、水分代謝が悪くなり身体に湿(余分な水分)を溜めこみニキビが発生します。また、脾気虚タイプは気の流れがスムーズでないため、気が滞り熱が発生しやすくなります。また発散する力も弱いため、身体に熱がこもってしまいニキビが発生してしまいます。ただ、弱い熱(虚熱)のため、ニキビは赤みがすくなく、小さなニキビが散在します。
②脾気虚症状
- あせも、蕁麻疹の反復
- 汗をかきやすい
- 食欲不振
- お腹が脹る
- 顔色が黄色い
- 疲れやすい
- 声が小さい
治療
脾を補い充実させ、脾が正常に働くようにさせます。
脾の気が充実すれば、水分代謝が活発になり、湿(余分な水分)がたまりにくくなり、飲食物からの栄養をとりいれ、皮膚にも栄養が行き渡るためニキビが治りやすく、発生しにくくなります。また、虚熱が身体にこもっている場合は、脾の気を補うことにより体内の循環をよくし、熱を発散させます。
③胃熱タイプ
このタイプは飲食不摂生(辛味、油物、酒などの過食)や、ストレス、自然界からの熱などにより胃に熱がこもります。胃に熱がこもると、胃の気は本来下へ向かう作用(降濁作用)をもっていますが、熱の炎上性(まめ知識参照)により上に向かいニキビが発生します。
このタイプのニキビは、鼻、口の周りから顎にかけてよく出来ます。赤く腫れ、痛みや痒みを伴うこともあります。
まめ知識
ニキビに特に関係する脾の作用について
- 食物の清微の運化昇清ー飲食物から得た栄養を胃から吸収し、肺に運び全身を栄養し、皮膚も栄養される。
- 水液の運化昇清―飲食物から得た水分を吸収し肺に運び全身を潤し、皮膚も潤す。機能低下で湿(余分な水分)が発生する。
- 熱の炎上性→ストーブをつけた時など、熱い空気は上にたまりやすくなるように、身体に熱があれば上半身に熱がたまりやすくなります。そのため、ニキビは上半身に見られることが多い。
胃熱症状
- 胸やけ
- 口が渇き、冷たいものを好む
- 食べても空腹感がある
- 歯茎の腫れや出血
- 口臭
- 口内炎
- 尿の色が濃い
治療
胃の熱を冷ますことによって、胃が正常に動くようにします。胃が正常に動くことで、胃の降濁作用が働き、熱の炎上性により上がった熱を下に引き下ろします。そうすることで、ニキビが治りやすく、ニキビができにくい身体にしていきます。
陰虚陽亢タイプ
陰虚陽亢タイプとは、1.身体に水が不足し、熱(虚熱)が発生しているタイプと2、ストレスなどで熱が発生し、それにより体内の水分が損傷されるタイプがあります。
1・2共に、水分と熱の量が均等ではない状態です。たとえるなら、火事が起こりかけている時、火を消す水が不足した状態です。
このタイプのニキビは熱の程度が脾気虚タイプと胃熱タイプの中間で、赤みのある中程度の大きさのニキビができます。
陰虚陽亢症状
- 皮膚が乾燥しやすい
- 頬が赤い
- 手のひら・足裏がほてる
- イライラしやすい
- 寝汗をかく
- 喉が渇くが多くは飲まない
- 足腰がだるい
治療
ⅰ身体に水が不足し、熱(虚熱)が発生しているタイプと
ⅱストレスなどで熱が発生し、それにより体内の水分が損傷されるタイプがあります。
ⅰは、水を吸収しやすくして全身に水を巡らせます。そうすることで、全身を潤し結果熱が取り除かれ、ニキビを治りやすくします。
ⅱは、熱の炎上性により上がった熱を引き下ろし、熱を沈めます。また同時に全身を潤し、損傷した水分を補います。その結果ニキビを治りやすくします。両者とも熱が発生しにくい体質にし、ニキビができにくい身体にしていきます。
湿熱タイプ
湿熱タイプとは過剰な湿(水・脂)と熱が身体に溜まった状態です。原因として、
- 飲食の不摂生
アルコールの飲み過ぎ、脂っこいもの・辛いものの食べ過ぎなどにより湿熱が発生する。 - 脾気虚
消化器の動きが悪い状態の人が、うまく代謝できず湿が発生し、さらにストレスやアルコールなどの影響で熱が発生する。 - 湿熱邪
体が弱っている状態に外部の環境である湿熱の邪の影響を受け、湿熱となる。
次に症状とニキビの性状ですが、湿熱タイプは湿と熱のどちらが優勢であるかで症状が変化するのが特徴です。
症状 | ニキビの性状 | |
湿が優勢の場合 | 下痢・身体の重だるさ・むくみ | つぶすと汁が出るようなニキビ |
熱が優勢の場合 | 便秘・口の渇き・不眠 | 赤みが強く、痛みや痒みを伴う |
湿熱症状
- 排尿、排便がすっきりしない
- 顔色が黄色い
- 口の中が粘る
- 身体が重い
- 不眠である
また、湿熱は大きく分けて肝胆湿熱タイプ・脾胃湿熱タイプがあります。
肝胆湿熱
肝の気・津液の流れがうまく機能せず、湿熱が生じます。
同時に、脾の機能が低下している人は、飲食の不摂生からも影響を受けます。そのため、身体の上部に熱症状(イライラしやすい、鼻出血など)、下部に湿熱症状(胸脇の張り・陰部湿疹など)が出やすくなります。
症状(上記の湿熱症状プラス)
- 口が苦い
- 胸や脇が張る
- 陰部の湿疹
症状(上記の湿熱症状プラス)
- 鼻血が出やすい(動血症状)
- 心窩部が張る
- 頭面部の湿疹
治療
湿熱となった原因(体質)を分析を行います。身体の中の過剰な湿と熱を取り除き、排便・排尿などを促進して、身体の循環(気血の流れ)をさらに改善します。またタイプ別の治療として、肝胆湿熱では、脾の機能を補い、肝胆の熱を取り除き、肝の気・津液の流れを正常にします。脾胃湿熱は、脾の状態が悪いので、脾の働きをよくし、湿熱を取り除き、湿を発生しにくくします。
ニキビ跡の治療について
美容外科でのダーマペンが良いと思いますが、当院ではニキビ跡の修復として、根本的に身体の内側から体質改善していきます。
また治療を継続することによって、加重効果が期待できます。つまり、ニキビ跡が一時的に改善されるだけでなく、ツルツルお肌に生まれ変わります。鍼治療をやめても体質改善しているので、ツルツルお肌は、ある程度キープすることができます。
◎美容・育毛鍼の施術メニュー → こちら
◎美容鍼(うすいしわ・たるみ・クマ・スキンケア)
鍼を使った美顔(美肌)・美容は、薄いしわ・たるみ・美白・美肌・乾燥・ニキビ・アトピーなどに特に効果を発揮します。
当院では、美顔・美容コースでも、お顔の施術のみでなく、全身の調整を一緒にさせて頂きますので、体の内側から美しく健康になっていきます。
また、内側から体質改善をしていくため、うすいしわやたるみができにくくなり、お悩みに対する効果が長持ちします。
鍼による、美顔・美容施術は、自分の筋力や、肌の再生能力、リンパの機能を向上します。
従って、たるみのリフトアップ・うすいしわの消失・美白・美肌等を実現して、自ら維持する力を養い、美しいお顔へと導いてくれます。
たとえば、顔面神経麻痺※によってお顔の筋肉がマヒして、筋肉が垂れ下がったときには、病院の治療で治らなかった方でも多くの方が鍼灸治療で改善します。
※顔面神経麻痺は早期に治療すれば麻痺の後遺症は残らず、麻痺後10年以上経過している患者さまでも、数回の治療でかなり改善しています。鍼灸で顔面のマヒが改善するという論文も多くあります。年月がたつにつれ治療には時間がかかりますし効果も薄れてきますが病院で完全麻痺の為、回復の見込みがないと診断された方29名中5名が完治している、という論文も報告されています(東京女子医科大学 蛯子慶三)
美顔(美肌)治療の考え方
当院では、美容鍼の患者さんには、全身治療の併用をお勧めしています。なぜなら顔面だけでなく、全身の血流改善が不可欠だからです。ベストは全身治療です。
鍼灸は美顔(美肌)になぜ効果があるか?
1)顔面部・全身の血流やリンパの流れをよくする
血流やリンパの流れが滞っていると当然、皮膚への血流も悪くなり、老廃物が蓄積され、老化を加速させるとともに、筋力低下を招きます。それは顔のしわ・たるみ・くすみ・しみ・くま、さらにむくみの原因にもなります。周知の通り、鍼灸には血行やリンパの流れを改善する効果があります。
2)筋肉を柔らげ、筋力を向上させる
顔の筋肉も凝ったり緊張したりします。例えば一日中パソコンに向かって仕事をすると、「顔がこわばったり」します。これは顔の表情筋が使われず、筋肉が硬く緊張した状態で、この状態を続けていると筋力が低下し、顔のシワ・タルミ・フェイスラインの崩れを引き起こす原因になります。鍼は顔の筋肉をやわらげ筋力を高めます。
3)免疫の調整能力
鍼灸には免疫細胞を活性化し、免疫を正常な状態に調整するとともに、免疫低下・免疫過剰両方に効果を発揮するといわれています。つまりアトピー性皮膚炎やアレルギー・リウマチ(免疫過剰改善)に効果があり、大人のニキビ・油漏性湿疹等の皮膚トラブルを改善できます。
症状に別の原因と効果
❶うすいしわ
眉間のしわは筋肉の過緊張によるものが多く、疲労・ストレス・眼精疲労などが原因となります。施術は筋肉が緊張する原因とその筋緊張に対して行います。法令線(鼻唇溝)は、頬の筋肉の弛みや側頭筋の固まりによるものが多く、頬の筋力向上と、頬全体のリフトアップを図ります。小じわは、筋肉の過緊張や、血流が滞り皮膚の栄養状態が悪化することで皮膚の再生サイクルが、小じわとなる場合が多いのです。顔の筋肉を弛めながら顔の血行がよくなるように施術していきます。ただし、深いシワ、老化による骨の変形による深いしわは、美容外科での処置のほうがよいです。
❷たるみ
顔の筋力が低下すると、皮膚を持ち上げる事ができなくなり、顔のいたる所にたるみが生じます。頬が弛むと法令線が入り、目が弛むと上まぶたは重くなり、目の下には目袋や大きな線が入ります。顔全体ではフェイスラインが崩れて顔が大きくなったり、二重顎になります。施術は顔の筋肉を鍛えて筋力アップを図ります。ただし、老化による骨の開きや変形による皮膚のたるみは美容外科での処置のほうがよいです。
❸クマ
虚弱体質やストレスの影響で血流が悪くなると、顔面の皮膚が栄養不良となり、くすみやくまの原因となります。また眼精疲労からもくまは生じます。くすみやくまができやすい人は同時に慢性の肩こりに悩んでいる方も多く施術は肩から首・顔の血流を改善して皮膚の栄養状態を改善していきます。施術後は周囲の人から「色が白くなった」と言われたと、患者様からお声をいただきます。
◎美容・育毛鍼の施術メニュー → こちら
生理中や血が固まりにくくなるお薬を服用してる方は、顔に刺す鍼で内出血しやすいのでお申し出ください。健康な方でも、内出血する場合はありますのでご了承ください。また、全体の体質改善が必要な場合には、全身治療をご提案する場合もあります。美容鍼効果は毎回確認できますが、10回受けていただくとより実感できます。(年齢や個人の肌の状態により効果に差がありますのでご了承ください)。