顔のたるみの原因として皮下組織のたるみがあります。皮下組織は、表皮、真皮、の次に身体の外に近い組織で、その大部分は皮下脂肪(脂肪細胞)でできています。 脂肪細胞には白色脂肪細胞と、褐色脂肪細胞があり、外からの衝撃を和らげて体の内部を守ったり、体温を保つための断熱材の ような働きをしたりしています。
褐色脂肪細胞は熱を出し体温を維持し代謝を上げる働きで、体の中でエネルギーを消費して体温を上げるヒーターのような役割を果たしている細胞です。 この褐色細胞が活性化している方は太りにくい体質といわれています。
白色脂肪細胞はいわゆる「脂肪」です。筋肉をほどよく覆って、女性らしいラインやお肌の張りを保ちます。 摂取カロリーとエネルギー消費量のバランスによって量が変わるため、増えすぎると肥満になったり、皮下組織全体が厚くなって真皮の弾力性を損ない、老化していないお肌までたるませたりもします。 なので、体重の増減によって起こるたるみには、顔の皮下脂肪が増えることによって筋肉や皮膚が支えきれなくなるために起こるものと、急激に痩せることによって 張っていた肌の皮下脂肪がなくなり、表面の皮膚が余ってしまう事で起こるものとがあります。
また皮下組織は、皮膚や皮膚の付属器官に栄養を運ぶ血管やリンパ管の通り道でもあり、真皮に広がる毛細血管は、皮下組織にある血管から枝分かれしたもので、周りの細胞や血がない表皮へ栄養を届け、毛細血管から滲み出た血漿成分がリンパ (リンパ液)となり、細胞から老廃物を受け取って静脈やリンパ管へ戻っていきます。 太りすぎや萎えて痩せすぎた皮下組織は、血液やリンパの流れを悪くし表皮や真皮の細胞の正常な働きを妨げ、たるみの原因になります。