肌のたるみとは一言でいえば加齢によるものですが、生活習慣によるもの、例えば食事、たばこ、色々なストレス、 睡眠不足、肌の乾燥などもたるみの原因です。
これらの原因は筋肉の血行不良やリンパの流れが滞る原因になり、血流不全は繊維芽細胞によるコラーゲンやエラスチンの生成を遅らせ、また基底細胞の細胞分裂にも影響をおよぼし、肌の新陳代謝が正常に動かなくなります。
その他にも原因で紫外線があります。
長時間の日光浴で肌が真っ赤に焼けたり、水膨れができたり、 肌が赤くなる日焼け (サ ンバーン) の主な原因となるのが UVB (紫外線 B波) です。 UVBはエネルギーが強く、肌表面の細胞を傷つけ炎症を起こすので、皮膚癌やシミの原因になります。 ただし、波長が短い分、UVAに比べるとオゾン層や上空の雲に阻まれ、地上に到達する量は全紫外線量の約10% と少量だそうです。 なので、生活する上で日傘を使うなど、極力直射日光に当たらないように心がけることだけで、ある程度の防御も可能です。
UVAは、UVBほど肌に変化を与えません。 紫外線に当たってすぐに肌が黒くなる日焼け (サンタン) を引き起こすことがすぐに目に見える変化といえます。 一見、UVB よりも肌への影響は少ないように見えますが、 肌の奥まで届くUVAは 近年の研究でシミやしわの発生に大きく関わっていることが わかってきました。 波長が長い UVAは、 肌の奥深くまで到達し様々な影響を及ぼします。
例えば、表皮の下の真皮ではコラーゲン線維がテントの軸のようにしっかりと張られ、それぞれが交わるように交差して支えています。そのため、 肌はピンと張り弾力を保っています。ところが、 紫外線UVAに当たり続けるとこのコラーゲンの線維が切れ、分解する酵素 (コラゲナーゼ) が活発になるなど、シワやたるみが引き起こされます。 これには紫外線が当たると発生する活性酸素が大きく関わっています。
コラーゲンを変性させシワなどの原因になっていくなど、長い時間をかけて気付かない間に肌に悪影響を及ぼします。 しかも UVAは、 オゾン層を通り抜けやすく、常時、 UVBの20倍以上も地上に降り注いでいるそうです。 雲や窓ガラスを通り抜けやすいという性質を持っているので、曇りの日も日当たりの良い家の中でも注意が必要です。
一方、UVBは、 肌の真皮まで直接届くことはありませんが、 こちらもシワの発生に無関係というわけではありません。 シワを促進する酵素 (コラゲナーゼ)を活性化し、真皮のコラーゲンを切断し、シワの原因になると言われています。
これが紫外線による光老化の怖いところなのです。
光老化によるシワ・たるみ対策には、UVA・UVB からのケアが不可欠です。
今後、増々、日焼け止めが必須です。しっかり、たっぷり、まんべんなく塗り、早めの塗り直しもおすすめです。