私が訪問鍼灸でみている
患者さんで逆流性食道炎と
診断されて20代のころから
ずーと胃酸を抑える薬を
のんでいる方がいます。
なぜ、逆流するのか?
それは、食道の括約筋
(肛門みたいにキュッと
しまったり開いたりする筋肉)
が弛緩して、胃の入り口を
しっかり閉じられなくなる
ことで胃酸が逆流することが
原因です。
そして、弛緩した食道は縮んで
短くなり、胃が食道側に
ずれてしまう
食道れっこうヘルニアに
なっている方
も多くいらっしゃいます。
では、なぜ食道の括約筋が弛緩
するのかというと
一つの原因として
糖質の摂りすぎがあります。
個人差もありますが
砂糖や果糖を過剰に摂取
すると筋肉は弛緩してしまうのです。
胃だけではなく、前後の
食道や腸の筋肉も弛緩し
働かなくなります。
胃腸が働いていない、
そして胃酸を抑える薬で
さらに消化もおくれて
胃もたれと薬の副作用も
あり、次の日は全身が重だるく
気持ちも身体も億劫
になります。
原因へのアプローチを
せずに、薬を飲めばとりあえず
おさまるからと何十年と
過ごしているお年寄りの方も
たくさんいらっしゃいます。
筋肉は固すぎもよろしくないですが
お酒や糖分で弛緩しすぎも
よろしくないのです。
やはり、
健康な体は「適度な」
食事と運動と睡眠により
成り立ちます。
糖分はほどほどに。