毎日の少しの運動はとても大事

骨格筋の活動には、百薬の長と言うべき生理的意義がある。間違っても身体に対してはお酒が百薬の長ではない。

骨格筋の筋肉が活動すると複数の転写調節因子や共活性因子の活性化が起きます。その結果、骨格筋の活性酸素による慢性炎症は抑制される。

その代表例が. 転写調節因子 PPAR-y と, その共活性因子 PGC1-aです。

PPAR-yは、筋関連遺伝子の発現を制御するほか、体熱産生プログラムやミトコンドリア機能をコントロールして、老化を防いでいます。

PGC1-a は, 骨格筋を動かすと速やかに筋組織中に発現します。PGC1-α が発現するとエネルギーと ATP の不足が補われ、 筋線維の萎縮を招く遺伝子の転写が抑制される。したがって日常的に少しでも身体を動かす生活をしていると、筋萎縮が防止され,高齢者ならサルコペニアを抑制することができる。

PGC1-αにはさらに, ミトコンドリアの数を増加させ機能を向上させる作用、活性酸素による酸化ストレスを抑制して老化を防ぐ作用、代謝や血管新生を盛んにする作用もある。


PGC1-aはこのように、生体にとって重要な働きをすることが明らかになり、
健康を向上させる重要な鍵を握る因子として注目されています。

「適度な運動こそ、老化を遅らせる秘薬ですね!」

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